お店や旅行先の情報を調べるとき、Google 検索や Google マップの情報を参考にする方も多いのではないでしょうか。
今回は、店舗や施設の最新情報をユーザーに届けられる「Google ビジネスプロフィール」について解説します。
ビジネスプロフィールとは?
Google 検索および、 Google マップで「店舗名」「店舗名+地域」等を調べたとき、このような画面が表示されると思います。

こちらは「ビジネスプロフィール」といいます。令和3年11月に「Google マイビジネス」から名称変更されました。
店舗集客に役立つ Google サービス
国内で圧倒的シェアを誇る Google 検索
現在日本国内での約70〜80%の方が、Google を利用して検索しています(2022年3月現在)。

約7割のユーザーが Google マップの店舗情報を活用
2021年7月 全国の18歳~65歳の4,411人を対象に実施した調査によると、Google マップの情報を利用し「事前にお店を調査してから来店する」というユーザーが、約70%もいるということがわかっています。
サービス名 | 割合 |
---|---|
Google 検索 | 77% |
お店の公式HP | 70% |
Google マップ | 69% |
Yahoo! 検索 | 63% |
39% | |
38% | |
Yahoo! MAP | 30% |
Google マップやビジネスプロフィールからの集客が全てではありませんが、参考にしているユーザーがとても多いため、疎かにしてしまうと貴重な集客機会を逃してしまうかもしれません。
ビジネスプロフィールの登録方法
ビジネスプロフィールは、Web上のさまざまなデータを基に Google が作成したり、自分で登録申請をしたりします。
Google が作成することもあるので「自分のビジネスには不要」と思っていても、作成されていることの方が多く基本的に削除は難しいです。
更新されていないとビジネスの所在地が「移転前の古い住所のまま」ということも有り得ます。
Google ビジネスプロフィールについてわかりやすい動画が投稿されていますので、こちらをご覧ください。
ビジネスプロフィールの「ビジネスオーナーに登録」することで、定休日等のさまざまな編集を行うことができ、店舗情報の閲覧数なども確認することができます。

ビジネスオーナーに登録するためには、郵送または電話による「オーナー確認」があり、完了まで通常14日程度要します。
現在、新型コロナウイルスの影響により登録完了まで一層時間がかかる場合がありますので、ご希望の方はお早めに申請することをおすすめします。
ビジネスプロフィール 項目解説
概要
項目 | 説明 |
---|---|
電話 | 店舗へ電話をかけて直接問い合わせできます |
経路案内 | 現在地からのナビ※1や、店舗の位置を確認できます |
保存 | リストに保存することで店舗情報をお気に入り等に追加できます |
ウェブサイト | お店のホームページ(SNS可)へアクセスできます |
住所 | 店舗の住所を確認できます |
営業時間 | 営業時間の確認ができます(営業時間外であれば「営業時間外」と赤字で表示されます) |
メニュー | 店舗の商品やサービス情報を投稿できます |
クチコミ | クチコミの確認および、星5段階でお店への評価、クチコミ投稿を行えます |
質問と回答 | 店舗やユーザー間での店舗に関する質問・回答の投稿を行えます |
混雑する時間※2 | 1日のうちで混雑する時間帯がグラフで表示されます(曜日ごとの閲覧も可能です) |
写真※3 | 店舗の外観や内観、商品の写真等が掲載できます |
※1 ブラウザからも可能ですが、スマートフォンで「Google Maps」アプリをインストールしているとリアルタイムで現在地が更新され、高性能なナビを使用することができます。
※2 混雑時間の情報は、スマートフォンのGPS機能を使用しています。ユーザーが滞在していると「その店舗にいる」と Google が認識し、データ収集された後に公開される仕組みです。
※3 飲食店であれば食べ物、美容室であれば施術後のお客様の髪型等の写真を掲載することも可能です。また、Google ストリートビューで撮影しているお店であれば、「ストリートビューと360°ビュー」の項目より、店内をインターネット上で360°のパノラマ写真で見ることもできます。
詳細
項目 | 説明 |
---|---|
ハイライト | 店舗のハイライト情報を確認できます |
健康、安全情報 | マスクの着用有無、検温が必要か等の情報を確認できます |
サービスオプション | 宅配、イートイン、テイクアウトの有無、非接触デリバリー等の情報を確認できます |
特徴 | 迅速なサービス等の情報を確認できます |
サービス | 飲食店であればアルコールの有無、深夜の食事が可能かどうかの確認ができます |
バリアフリー | 車椅子対応の駐車場の有無・椅子対応の入り口であるか等の確認ができます |
設備 | 子ども用椅子の有無、トイレの有無等店舗内の情報を確認できます |
雰囲気 | 居心地がいい、カジュアル等お店の雰囲気を確認できます |
客層 | グループ、家族向き等であるか等の確認ができます |
お支払い | 現金のみ、クレジットカード対応、デビットカード対応の店舗であるか等の確認ができます |
また、最近ではビジネスの「特色」として「女性経営者」や「LGBTQフレンドリー」等の情報を追加できるようになりました。
上記のように、さまざまな項目を登録することでビジネスの情報をユーザーへ訴求できます。自社のビジネスをアピールしてユーザーを誘引しましょう。
ビジネスプロフィールのメリットと注意点
ここまでビジネスプロフィールの魅力についてお伝えしてきましたが、改めてメリットのまとめ、デメリットについてお伝えいたします。
メリット
- 世界中の Google ユーザーへビジネス情報を発信できる
- Google ユーザーの来店・利用を促進できる
- ユーザーがビジネスを見つけた方法を把握し分析できる
注意点
- クチコミでネガティブな評価がつく可能性がある
- 定期的な更新が必要
ということです。
- クチコミでネガティブな評価がつく可能性がある
適切な対応を心掛けていても、ネガティブな評価がつく可能性があるのはどの店舗でも有り得ます。
ビジネスオーナーであれば口コミへの返信ができますので、もしネガティブなコメントを記載されてしまった場合は、できるだけ早く真摯に対応することが大切です。
投稿者の気持ちに寄り添った返信をすることで、その返信を見た他ユーザーの印象も大きく変わってくるでしょう。
ただし、誹謗中傷に関しては Google へ削除申請を依頼できます。


- 定期的な更新が必要
認知度や集客を見込める一方、定期的に情報を更新する必要があります。
表示されている所在地が「移転前の古い住所」のままであったり、「営業中と記載されていたのに、実際に行ってみると営業終了していた」等は、ユーザーへネガティブな印象を与えかねません。
新型コロナウイルスの影響で時短営業になり、ビジネスプロフィールやホームページ内で「営業時間の更新やお知らせ」をしていなかった店舗様は「問い合わせ」の電話が非常に増えたのではないかと思います。
営業時間や定休日の更新をすることで、問い合わせの対応に時間をかけずに済むので作業効率も上がり、リピーターやファンの創出にも繋げられます。
まとめ
前述のとおり約7割のユーザーが Google マップの店舗情報を調べてから来店していることから、ビジネスプロフィールの利用は必須かと思います。
特に飲食店の場合は、まん延防止重点措置の適用・解除などで営業時間が変更となる機会も増えているので、ビジネスプロフィールを活用して正確かつ最新の情報を発信しましょう。
まだ未登録のオーナー様はぜひこの機会に Google ビジネスプロフィールに登録してみてはいかがでしょうか。