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【初心者向け】リスティング広告初心者ガイド キーワードのマッチタイプ編 #2

前回の【初心者向け】リスティング広告初心者ガイド 事前準備編 #1に引き続き、今回はキーワードのマッチタイプについて解説します。

マッチタイプとは、ユーザーの検索語句に対してどの程度の一致率で広告を表示させるかを指定することです。

リスティング広告ではユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示されることから、マッチタイプの設定は重要な役割を果たします。

本記事を参考にし、設定にお役立てください。

\ 前回の記事はこちら /

キーワードのマッチタイプについて

広告を配信する際の登録キーワードが「札幌 パスタ」とします。

この際に「札幌 パスタ」というキーワードで広告を配信するのか、それとも「札幌のイタリアン」でも広告を配信するのかなどをマッチタイプで選択します。

リスティング広告はクリック課金制のため、マッチタイプを適切に設定しなければ狙っていないユーザーが広告をクリックしてしまう可能性があります。この場合、貴重な広告費を無駄にしかねません。

キーワードのマッチタイプには以下の3つがあります。

  1. 完全一致
  2. フレーズ一致
  3. 部分一致
  4. 絞り込み部分一致(2021年に廃止。現在はフレーズ一致の中に絞り込み部分一致が含まれているような仕様となっています)

それぞれのマッチタイプの特徴を見てみましょう。

完全一致

完全一致は、ユーザーの入力した検索語句と設定したキーワードが(完全に)一致した場合に広告が表示されます。3種類のなかで最も配信範囲の狭いマッチタイプとなっています。

同じ(または同じ意味)をもつ検索語句であれば、順番が前後しても広告は表示されます。

メリット

先述したとおり、同じ意味合いの検索語句でなければ広告は配信されません。結果として無駄な配信が減り確度の高いユーザーに広告を配信することができるようになります。

完全一致といっても以下のような類似パターンには広告が表示されるのもポイントです。

類似パターンの例登録キーワードユーザーの検索語句
送り仮名の違い出産祝い出産祝
漢字・ひらがな・カタカナ表記の違いいちご
異なる語順苺 ギフトギフト 苺
接続詞などの省略苺 ギフト苺のギフト
一部省略ゲーム用ヘッドセットゲーム ヘッドセット
言い換えウォレット財布

詳しくは以下の画像をご覧ください。

引用: Google 広告ヘルプセンター|キーワードのマッチタイプについて

フレーズ一致

フレーズ一致は、完全一致と部分一致を組み合わせたようなマッチタイプとなっています。

設定した登録キーワードやその類義語が検索された場合に広告が表示されます。

登録キーワードとユーザーの検索語句が一致しても、意味が異なる場合広告は表示されません。

「部分一致ほどは配信されないが、完全一致よりも配信頻度が上がる」というようなイメージです。

登録キーワードユーザーの検索語句
配信される例「誕生日 プレゼント」「子どもの誕生日プレゼント」「母 誕生日 プレゼント」
「プレゼント 誕生日」
配信されない例「誕生日 プレゼント」「クリスマス プレゼント」「プレゼント ハンカチ」

2021年までは登録キーワードと検索語句の語順が同じでなければ広告は配信されませんでしたが、アップデート後からは語順が前後しても広告が表示されるように変更されています。

メリット

設定していないキーワードや類義語が入っていても広告は表示されるため、完全一致よりも多くのユーザーに広告を訴求することができます。

詳しくは以下の画像をご覧ください。


引用: Google 広告ヘルプセンター|キーワードのマッチタイプについて

部分一致

部分一致は、設定したキーワードと関連する検索語句や類義語が検索された場合に広告が表示されます。

登録キーワードに関連する語句であれば広告配信されるため3種類の中で一番広告の配信頻度が多いものとなっています。

メリット

メリットは、予測していなかった語句やスペルミスもキーワードとして拾われるため多くのユーザーに広告をアピールすることが可能となります。

登録キーワード以外にも関連していれば表示されることから、潜在層向けのユーザーにもアプローチできるといえます。

しかし広告が配信され過ぎてしまう可能性もあるため、後に紹介する除外キーワードの設定(対象語句では広告を配信しない設定)も適切に行う必要があります。

詳しくは以下の画像をご覧ください。


引用: Google 広告ヘルプセンター|キーワードのマッチタイプについて

除外キーワードについて

除外キーワードは、除外登録したキーワードに対して広告を表示させないように設定することです。設定方法に関しては上記それぞれの方法と同じです。

以下のような場合には除外キーワードの設定をしましょう。

  • クリック率が高いのにコンバージョンが取れていないキーワード(=ターゲットユーザーに届いていない)
  • 「〇〇(サービス名)+ 解約(または退会)」などのネガティブキーワード
  • 自分のビジネスに結びつかないような商品やサービス
  • 店舗に取り扱いのないものや販売していないもの

メリット

除外キーワードを設定するメリットは、

  • 狙っていない広告のクリックを防ぐ
  • 必要以上に広告が表示され過ぎることを防ぐ

上記のように「貴重な広告費の消化を抑えるため」に設定します。

さらに成果の低いキーワードを予め除外登録すると、主要なキーワードに広告予算を充当させられることもメリットです。

除外キーワードの注意点

除外キーワードの場合は通常のマッチタイプとは仕様が異なり、類義語や関連性の高いキーワード、スペルミスや誤字などは考慮されず個別で設定する必要があります。そのため気になる表記のゆれなどは随時登録していきましょう。

ただし、短い語句を除外キーワードに登録してしまうと広告の表示頻度が下がるためこの辺りは慎重に登録する必要があります。
(例)「北」というキーワードを除外登録→「北海道」や「北区」なども除外対象となる

完全一致の除外キーワード

完全一致の除外キーワードは、ユーザーの入力した検索語句と設定した除外キーワードが(完全に)一致した場合に広告が除外されます。

フレーズ一致の除外キーワード

フレーズ一致の除外キーワードは、ユーザーの入力した検索語句と設定した除外キーワードが一致した場合に広告が除外されます。除外登録の場合は同じ語順でなければなりません。

「解約(退会)」などのネガティブキーワードは、フレーズ一致で除外登録することをおすすめします。せっかく予算をかけて広告配信しているのに、ネガティブキーワードで広告がヒットしてしまうと予算が消化されてしまうからです。

登録すると「解約(退会)」などのネガティブキーワードで検索された際に、広告が配信されなくなります。

部分一致の除外キーワード

部分一致の除外キーワードでは、設定したキーワードが検索語句に全て含まれていた場合に広告が除外されます(語順は問わない)。

先述したとおり、通常の部分一致では類似後やスペルミスも拾われていましたが、除外キーワードでは仕様が異なり個別に設定する必要があります。

(例)「シューズ」を部分一致の除外キーワードに設定した場合

除外される例除外されない例
「ランニング シューズ」「サッカーシューズ」「くつ」 「靴」「shoes」

除外キーワードの例

詳しくは以下の画像をご覧ください。

引用: Google 広告ヘルプセンター|除外キーワードについて

除外キーワードは、完全一致<フレーズ一致<部分一致という順番で広告の除外される範囲が広がります。

まとめ

今回はキーワードのマッチタイプ、除外キーワードについて以下のことを解説しました。

  • キーワードのマッチタイプについて
  • 完全一致
  • フレーズ一致
  • 部分一致
  • 除外キーワードについて

通常の登録キーワードは、完全一致<フレーズ一致<部分一致という順番で広告の配信範囲は広がります。

また、通常の登録キーワードと除外キーワードの仕組みが異なるということを必ずおさえておきましょう。

弊社ではリスティング広告の運用代行も承っていますので、リスティング広告でお困りの際にはぜひお気軽にご相談いただければと思います。

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MASAAKI
フロントエンドエンジニア
猫と料理をこよなく愛するフロントエンドエンジニア兼Webマーケター。普段はWebサイトのコーディングとインターネット広告運用を担当しています。基本的には裏方ですが「任せてよかった」と思っていただけるよう、丁寧な仕事を心がけています。