SEOに最適なタイトルの文字数はどのくらいが妥当なのか、コンテンツ制作者やライターの方は知っておきたい知識のひとつではないでしょうか。
結論、半角で50〜60文字、全角で25〜30文字が妥当であると考えられます。
この記事では、全角30文字以内を推奨する根拠やタイトルに含めるべきキーワードなどについて詳しく解説していきます。
目次
SEO(検索エンジン最適化)とは?
WEBサイトやブログなどのコンテンツ制作をされている方の多くはご存じかと思いますが、改めておさらいします。
SEO(検索エンジン最適化)とは、
「Google やYahoo! の検索結果で、制作したコンテンツが(狙ったキーワードで)上位表示されるようにする施策のこと」です。
これによりWEBサイト、ひいては企業の認知度が高まりアクセス数の増加や問い合わせの増加につなげられます。
上位表示されるためには、被リンク数の多さやドメインの強さなどさまざまな要因があります。しかし Google は「(調べ物をしている)ユーザーにとって有益なコンテンツであること」を重視しています。
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SEOは有料?無料?
SEOは基本的に無料でできる施策となります。
「基本的に」と記載した理由については、経営者がコンテンツ制作をしなければ「人的コスト」や「ライター委託料金」などが発生するケースが多いからです。
これらの人件費を加味しなければ、有料の広告とは違い、無料でできる施策の一種であるといえます。
SEOにおけるタイトルの役割
SEJのスタッフであるMatt G. Southern氏によると、検索ランキングにタイトルは影響すると言及しています。
後述しますが、これは大きな影響はないものの、最適なタイトルを付けることで「サイトに誘導できる」という点が結果的に影響しているのではと考えられます。
ユーザーは、検索結果に表示された多数のサイトの中からあなたのサイトをクリックしますので、どちらにせよタイトルの役割は非常に重要です。
タイトルはキャッチーで簡潔に、わかりやすいものが好ましいでしょう。
タイトルに含めるべきキーワードとは?
タイトルについては、コンテンツ内容に関する主要なキーワードを含めることが重要です。
理由は、ユーザーの利便性が上がるとともに「クローラ」と呼ばれる世界中のサイトを巡回しているロボットがコンテンツを読み込むからです。
主要キーワードを含めることにより、クローラは「このページには〇〇の内容が記載してある」と識別することができます。
都市名や製品名、サービス名などより具体的なキーワードを含めると、ユーザーの知りたい情報につなげやすくなります。
基本中の基本ですが、コンテンツ制作ではタイトルと内容に相違がないようにしましょう。
タイトルの理想的な文字数について
SEO企業であるMOZは以下のように述べています。
While Google does not specify a recommended length for title tags, most desktop and mobile browsers are able to display the first 50–60 characters of a title tag. If you keep your titles under 60 characters, our research suggests that you can expect about 90% of your titles to display properly in the SERPs. (There’s no exact character limit because characters can vary in pixel width.
Title Tag|MOZ
要約すると、
- 多くのデスクトップ、モバイル ブラウザはタイトルの最初の50~60文字を表示できる
- タイトルを60文字以内に抑えると、タイトルの約90% が検索結果ページで適切に表示できることが調査で示唆されている
- 文字のピクセル幅はさまざまであるため、正確な文字制限はない
Google もタイトルの長さは指定していませんが「不必要に長いものや無駄な情報が含まれるのを避けてください」と述べています。省略されてしまうと内容が伝わりにくく、クリック率が下がる可能性があるのは確かです。
以下の画像は弊社のコンテンツページですが、全角1文字、半角0.5文字として換算すると28文字に省略されています(全文字数30.5)。
上記のさまざまな要素から(50〜60文字というのは英語圏での記事で半角が対象のため)日本語の全角であれば25〜30文字程度が妥当であるという結論になります。
※Google の検索結果ではタイトルの文字数に制限はありませんが、表示できるのは最大600ピクセルまでです。
主要キーワードの配置について
検索結果ページにおいて仮に略された時のことを考慮し、主要キーワードは前方に置くようにしましょう。
検証
以上を踏まえ、実際に検索結果でどのような表示の仕方がされているのか調べてみました。
上位には16〜30文字程度が表示されていました。半角にすると32〜60文字ですので概ね間違いはなさそうです。
また、サムネイルが表示されていないことからタイトル幅が狭まり、省略されている例も見られました。サムネイルは設定しても必ず表示されるとは限らないそうです。
文字数カウントツール
文字数を簡単にカウントする方法としては以下のツールが便利です。
- 文字数チェックツール(半角でのカウントも可能)
- Pixel Width Checker for Page Meta Titles & Descriptions(ピクセル幅の算出も可能)
- Microsoft Word
- Google ドキュメント(ツール→文字カウント)
タイトルは検索エンジンの順位にどのような影響を与えるのか?
Google はランキングのアルゴリズムにおいてタイトルの文字制限をするということに意味はないと述べています。しかし「タイトルの長さは検索エンジンのアルゴリズムに大きな意味はないが、サイトに誘導するという意味では考慮する必要がある」と述べています。
仮に上位表示されれば、WEBサイトへのアクセス増加を見込めます。
つまり、コンテンツのタイトルを考慮するということは、結果としてSEO最適化において重要なことであるといえます。
メタディスクリプションについて
上記ではタイトルについて解説しました。ここからは付随して、メタディスクリプションについて簡単に触れておこうと思います。
メタディスクリプションとは、検索結果のタイトルの下に表示されるもので、ページの説明を要約したものを記入します。
検索エンジンがページをクロールやインデックス登録する際にも使用されます。
メタディスクリプションはSEOに影響は与えませんが、要約を見てからクリックするユーザー多いのでクリック率の向上に役立ちます。
コンテンツの要約した説明文を記載するため、キーワードの羅列、キーワードのみ、短すぎる言葉、要約していないものなどは向いていません。
メタディスクリプションを適切に設定するとSEOの向上に役立つ可能性があります。
メタディスクリプションの長さに制限はありませんが、一般的にはデスクトップで120文字、モバイルブラウザで60文字以内に収めるように推奨されています。
補足
より詳しく知りたい方のために少しだけ補足します。
よく「メタディスクリプション」と「スニペット」が混同されますが、別物です。
スニペットは抜粋という意味で、メタディスクリプションやページコンテンツの内容から自動的に生成されます。手動で変更はできません。
ユーザーが検索した内容を Google が、コンテンツやメタディスクリプション内から抜粋しています。
まとめ
この記事では、SEOにおけるタイトルの役割やタイトルに含めるべきキーワードなどについて解説しました。
検索エンジンに適したタイトルの文字数とキーワードの設定は、上位表示やユーザーを取り巻く一歩につながります。
SEOに最適化されたWEBサイトのタイトルを作成するために、この記事をご参考にしていただければ幸いです。