今回【用語解説】第二弾として解説する単語は「コンバージョン、コンバージョン率」についてです!
また、「コンバージョン率の目安」などについても解説していきます。
ネット広告はカタカナばかりでわかりにくいですよね。少しでも皆さまにとってわかりやすく紹介していけたらと思っています!
- Webマーケティングの勉強を始めたばかりの方
- 広告を配信した際にレポートに記載があるけど意味を忘れてしまった
- 意味を再確認したい
という方向けの内容となっています。一緒に学んでいきましょう!
コンバージョン(CV)とは?
コンバージョン(CV=Conversion)とは、日本語で「転換(すること)」という意味です。
インターネット広告などのWebマーケティング業界では、そのサイトが目標とする成果を指します。
目標とする成果はサイトにより異なり「商品購入、資料請求、電話・メール問い合わせの獲得」などがあります。レポートでは「獲得数」と記載されていることもあります。
目標に対してのコンバージョンは以下のようなものがあります。
目標 | コンバージョン内容 |
---|---|
来店促進、見込客の獲得 | 参加申込みの獲得 |
ECサイト、通販ショップサイトの売上アップ | 商品購入、定期購入の申込み |
商品モニター募集 | サンプル請求、モニター参加申込、商品購入、定期購入の獲得 |
商品・サービスの紹介サイト | 問い合わせ数の獲得 |
コミュニティサイト | 会員登録への申込み |
広告を配信してからコンバージョンに至るまでの流れ
実際に、広告を配信してからコンバージョンに至るまでの流れを紹介します。
- インターネットで広告を配信する
- ユーザーが広告をクリックするとランディングページ、Webサイトに遷移する
- ランディングページからコンバージョンへ誘導する
各項目を少し掘り下げて見てみましょう。
1.インターネットで広告を配信する
インターネット広告には、 Google ・Yahoo! ・LINE・Twitter・Facebook・Instagramなど…さまざまな広告の配信先が存在します。主にユーザー数の多さやターゲットとするユーザーの年齢などから配信先を決定します。各媒体によって、広告の掲載場所は以下のように異なります。
配信媒体 | 掲載場所 |
---|---|
Google ・ Yahoo! のリスティング広告 | Google ・Yahoo! 検索エンジンでの検索画面結果 上・中・下部 |
Google ディスプレイ広告 | ユーザーが普段使用しているWebサイト内・アプリ内(Gmail、YouTubeなどの Google 上の全てのサイト、価格.comなど) |
Yahoo! ディスプレイ広告 | ユーザーが普段使用しているWebサイト内・アプリ内(Yahoo!トップページ、Yahoo! ニュース、食べログなど) |
LINE 広告 | トークリスト画面上部やLINE BOOM内など |
Twitter 広告 | ツイート間のタイムライン上など |
Facebook 広告 | ニュースフィードやストーリーズ上など |
Instagram 広告 | フィードやストーリーズ上など |
2.ユーザーが広告をクリックするとランディングページ、Webサイトに遷移する
ランディングページとは、広告を配信している商品やサービスについて詳しく紹介し、コンバージョンへ導く重要なページとなっています。
ユーザーの購買意欲を掻き立てる設計となっており、基本的には1ページにつき1つの商品やサービスについて紹介しています。
ランディングページを設置せずに広告のリンク先をWebサイトにしているものも稀にありますが、コンバージョン率は下がる傾向にあります。
理由としては、
- Webサイトはランディングページと違って、特定の商品だけを紹介していないということ
- Webサイトはランディングページと比べて、リンク先が多いためユーザーが迷いやすく利便性が下がるため
- 競合他社が類似商品でランディングページを設置していると、ユーザーが流れてしまう可能性があるため
などが挙げられます。
3.ランディングページからコンバージョンへ誘導する
ランディングページには、大抵申込みフォームが設置されています(LINEの友だち追加などを除く)。
入力フォーム数が多かったり、使いにくかったりすると、ユーザーは離脱してしまいます。ユーザーにとっていかに利便性の高い入力フォームを設置するかも重要な作業となってきます。
コンバージョン率(CVR)とは?
コンバージョン率(CVR=Conversion Rate)とは「ランディングページやWebサイトへの訪問数(クリック数)に対する成果の割合」のことです。
広告の成果を図るのに重要な指標のひとつとなっており、数値が高いほど良い広告運用ができているといえます。
コンバージョン数÷セッション数(訪問数かクリック数)×100(%)
(例)コンバージョン数 15÷ セッション数 1000×100(%)=1.5%
コンバージョン率の目安
リスティング広告のコンバージョン率の一般的な目安は、1〜3%(※1)と言われていますが、以下のような理由から明確に断言することが難しいといえます。
- 「LINE 友だち追加」と「商品購入」などと比較した際コンバージョンの難易度が異なるため
- 商品やサービスによってユーザーの検索ボリューム数が異なるため
- 繁忙期などの市場の変化によりクリック単価(※2)が高騰する時期があるため
- 予算を多く充てられる場合とそうでない場合があるため
(※1)ディスプレイ広告は潜在層ユーザーにも広告を表示させるため更に10分の1ほどまで下がります(=目安0.1〜0.3%)
(※2)クリック単価…広告を1クリックした際の費用のこと
コンバージョン率が低い理由とは?
コンバージョン率が低い原因は一概には言えませんが、以下のような理由が考えられます。
- 市場のニーズが高まるなどしてクリック単価が高騰し、広告予算が不足している場合
- Webサイトやランディングページに問題がある場合
- 広告を配信するターゲティングの設定がうまくできていない場合
- 広告の掲載順位が低い場合
- 広告文とランディングページの関連性が低い(※3)場合
(※3)広告の文章では「安眠効果が期待できるハーブティー」と記載があったのに、ランディングページを開いてみると「ダイエットに効くお茶」と記載されているなど
コンバージョン率の改善方法
一般的にコンバージョン率を改善するためには、以下のような作業を行います。
- 広告予算の見直し
- ランディングページを設置する(ランディングページがない場合)
- ランディングページの利便性やデザインをA/Bテスト(※4)する
- 広告文、キーワードなどを改善する
- ターゲティングを見直す
- 広告の配信先を広げる
- 広告の掲載順位を上げる
(※4)A/Bテスト…AパターンとBパターンではどちらの方がコンバージョン数が多く獲得できるかの比較をすること
まとめ
今回はコンバージョン、コンバージョン率についてご紹介をしました。
コンバージョンとはサイトの目標とする成果のこと、コンバージョン率とは訪問数やクリック数に対しての成果の割合でした。
ひとつのコンバージョンを獲得するのにも、それぞれの広告費が発生しています。
メールや電話問い合わせなどから成約につながるサービスは、一層1件のコンバージョンを大切にしていきたいですね。
広告の配信先やコンバージョン率に伸び悩まれている事業者様は、お気軽にご相談くださいませ。