
LINE公式アカウントを運用するうえで欠かせないのが、「QRコードによる友だち追加」です。
オンライン・オフライン問わず、顧客が最短でLINEにつながる導線として、QRコードはもっともシンプルで効果的な手段といえます。
この記事では、PCやスマートフォンごとのQRコードの表示方法、チラシや名刺での活用、そして実際に成果を上げている企業の事例までをわかりやすくまとめます。
これから運用を始める担当者の方でも、この記事を読めば実践に移しやすい内容となっていますのでぜひ参考にしてくださいね。
目次
1. LINE公式アカウントのQRコードの出し方【PC・スマホ別】
QRコードの「出し方」については、Googleでも多く検索されています。
ここでは、PC版とスマホ版それぞれの手順を具体的に説明します。
PC版でQRコードを表示・ダウンロードする手順
- LINE Official Account Manager にログインします。
- 左メニューの「ホーム」をクリックし、「友だちを増やす」という項目の「友だち追加ガイド」を開きます。
- 「友だち追加QRコードを作成」欄のコードを確認し、「ダウンロード」をクリックします。
これでPNG形式のS・M・Lの3種類のQRコードが保存できます。

ダウンロードした画像は、印刷物・ウェブサイト・広告などさまざまな用途に利用できます。
スマホアプリ(LINE公式アプリ)でのQRコード確認方法
- LINE公式アプリ(Official Account)を開きます。
- メニュー画面の「友だちを増やす」→(表示されたら)「友だちを増やす」→「友だち追加QRコードを作成」→「QRコードを保存」をタップします。

ダウンロードした画像は、印刷物・ウェブサイト・広告などさまざまな用途に利用できるほか、イベント会場や店頭など、現場で即時に共有したい場合にも便利です。
QRコード画像の保存・共有・印刷時の注意点
印刷物に使用する場合は、2cm角以上のサイズを確保し、周囲に余白を設けましょう。
背景とのコントラストを強めることで読み取り精度が上がります。
画像を加工する際は、必ず元データを使用して画質を保つことが大切です。
2. LINE公式アカウントのQRコードとは?基本の仕組みと役割
QRコードの仕組みや特徴を理解しておくことで、より効果的な運用が可能になります。
ここでは、基本的な役割と、URLやIDとの違いを整理します。
QRコードを活用するメリット
QRコードは、ユーザーが「LINE友だち追加」をスムーズに行うためのいわば「入り口」です。
スマホカメラで読み取るだけで追加が完了するため、手間が少なく離脱が起きにくい点が大きな利点です。
URLやIDとの違い
URLリンクやID検索でも追加は可能ですが、QRコードは視覚的に認識されやすく、紙媒体でも機能します。
オンライン広告ではURLを、店頭やイベントではQRコードを使い分けるのが効果的です。
ビジネスでの利用シーン
実店舗ではレジ横のPOPやポスターに、ECで商品を発送する際は印刷したQRコードを同梱することで、友だち追加をスムーズにしてもらえます。
このようにさまざまな場面でQRコードを活用することで、再来店やリピート購入につながりやすくなります。
なお、左の「三角POP」は500円、右のラミネートパネルはA4サイズで800円、A5サイズで600円となっています。(2025年11月現在)
上記のノベルティは、 LINE Official Account Manager から簡単に発注できます。
LINE Official Account Manager からノベルティを発注する手順
- LINE Official Account Manager にログインします。
- 左メニューの「ホーム」をクリックし、「友だちを増やす」という項目の「友だち追加ガイド」を開きます。
- 少し下にある「店舗で宣伝する」→「案内ガイドを購入」→必要に応じて注文を進めていきます。
3. QRコードの読み取り方法とトラブル対処
QRコードを設置しても、ユーザーが読み取れなければ意味がありません。
ここでは、読み取り方法と、読み取りがうまくいかない場合の対処を解説します。
ユーザーがQRコードから友だち追加する手順
通常ユーザーは、LINEアプリ内の「友だち追加」→「QRコード」からカメラを起動し、読み取るだけで追加できます。
カメラアプリや他社製のQRコードリーダーでも、LINEアプリがインストールされていれば、自動的にLINEの「友だち追加」画面へ遷移します。
QRコードが読み取れない場合やエラーが発生する主な原因と、その対処法
- 画像の解像度が低い
- 印刷時に汚れや折れがある
- 背景とのコントラストが弱い
これらが主な原因です。
明るい環境で撮影・スキャンしやすい位置に配置しましょう。
印刷や画像サイズによる読み取り精度の改善ポイント
大きめのポスターでは3cm角以上を目安に。
デジタル媒体では余白を広くとり、中央配置にすることでユーザーの視線が集まりやすくなります。
4. チラシ・ポスター・名刺などへの効果的な活用方法
QRコードは設置場所とデザインで効果が大きく変わります。
紙媒体を中心に、より多くの人に見てもらうための工夫を紹介します。
紙媒体での掲載位置・サイズ・デザインのコツ
QRコードは目立つ位置に配置することが大切です。「今すぐ友だち追加」など行動を促す一言を添え、コード周囲に余白を確保しましょう。
ポスター・販促物にQRコードを使った集客事例

イベント会場や店舗ポスターに設置し、クーポン配布と組み合わせる事例が増えています。
「来店時に読み取るだけで特典を獲得」という導線は効果的です。
名刺・ショップカードに入れる際の注意点
名刺には「LINE公式はこちら」など短い説明を添えると登録率が上がります。
ショップカードなら、次回特典やポイント情報を組み合わせるとリピート率の向上につながります。
既存で名刺やショップカードを活用している場合は、右のQRコードステッカーも LINE Official Account Manager から1枚1,000円で発注できます。お試しください。
5. QRコードを使った友だち追加施策の効果を高める方法
QRコードを単に設置するだけでは成果は伸びません。
効果的に活用するためには、誘導設計と分析の両方が必要です。
クーポン・キャンペーンと組み合わせた誘導設計
「友だち追加で10%OFF」や「限定スタンプ配布」など、登録の動機を明確にすることで追加率が上がります。
キャンペーンと連動させる場合は、期間・条件を明確にしておくことが大切です。
友だち追加後の自動応答・メッセージ活用
友だち追加後に自動配信されるあいさつメッセージには、クーポンや店舗情報を載せましょう。
初回メッセージの印象が良いと、ユーザーに継続して利用してもらえる可能性が高まり、ブロックされる割合も下がります。
QRコード経由の流入データを分析する方法
「チラシ用」「Web用」など複数のQRコードを使い分けることで、どの媒体が効果的かを比較できます。
LINE公式アカウントの管理画面から追加数を確認し、結果を次の施策に活かします。
6. LINE公式アカウントQRコードの活用事例と成功ポイント
実際に成果を出している企業は、QRコードをどのように活用しているのでしょうか。
業種ごとの成功例をもとに、共通するポイントを見ていきます。
小売・飲食・美容業など業種別の成功パターン
- 小売店:レシートにQRコードを印刷し、次回来店クーポンを配布。
- 飲食店:テーブルPOPに設置して、来店特典やアンケートと連動。
- 美容サロン:初回来店時のカウンセリング用紙にQRを掲載し、フォロー施策を自動化。
成果を出す運用の共通点と失敗例
成果を出している店舗は、ステップ配信を活用したり、定期的にクーポンを配信したりなど、登録後のフォロー施策をきちんと仕組み化しています。
一方で、QRコードが目立ちにくい場所に設置されていたり、提供する特典に魅力がない場合は、友だち追加率が向上しません。
7. よくある質問
ここではQRコードについてなど、特に多い質問をまとめてみましたので必要に応じて参考にしてください。
Q1. QRコードの読み取り率を上げるための設置場所やデザインのポイントは何ですか?
A. 飲食店や接客業ではレジや客席などの目立つ位置に配置し、サイズは2cm以上、背景とコントラストを強めることをおすすめします。
なお、明るくスキャンしやすい場所にQRコードを設置するとユーザーが読み取りやすくなります。
Q2. QRコードの画像を加工しても読み取りに影響はありますか?推奨される編集方法は?
A. 画質を落とさず、コントラストをしっかり保てば問題ありませんが、過度な加工は避けましょう。なお、比率が変わると読み取りエラーの原因になるため、縦横比を1:1の正方形で維持しましょう。
画像は「PNG形式」で保存すると、画質を綺麗に保てます。編集には「Canva」の無料版でもテンプレートが豊富にあるのでおすすめです。
Q3. 店頭以外の活用例は?
A. オンラインでは自社サイトの各ページ、SNS投稿、メールの署名や購入完了ページにQRコードを設置し、見込み客が気軽に友だち追加できるようにするのもおすすめです。
オフラインではチラシや名刺だけでなく、イベントのアンケートやクーポン配布に併用する事例も効果的です。
Q4. 友だち追加後にブロックされやすい原因は?
A. 友だち追加後にブロックされやすい主な原因は、メッセージの頻度が多すぎることや、内容がユーザーにとって有益でない場合です。
過度の情報や広告が続くと、ユーザーはすぐに友だち登録を解除してしまう傾向があります。
また、最近の大手企業の運用事例を見ると、テキスト中心よりも画像や動画をメインに使ったメッセージの方がユーザーの反応が良い傾向があります。
まとめ
LINE公式アカウントのQRコードは、顧客と気軽につながれる便利な方法です。
まずは自社アカウントのQRコードを作成し、チラシや店頭などで試してみてくださいね。



